スポーツクラブのスタジオプログラムをみるといろんなプログラムが載っていますよね。
ヒップホップ、フラダンス、ヨガ、ストレッチ、ジャズダンス…
ヨガは聞いたことがあるけど、ピラティスって何?というのがありますね。
同じインストラクターが担当しているし、なんか同じようだけど、どっちがどんなものなのかな?
実践するまえに、思ったのと全然違った…ってことが無いように、ここで確認しておきましょう。
目次
ヨガとピラティスの違いは?それぞの発祥はどこ?
ではまず、発祥について比較してみましょう。
ヨガについて
ヨガはおなじみインドで発祥しました。歴史も古く今から4000年前と言われています。
もともとヨガの言葉には「結び付け」「コントロールする」「バランスをとる」の意味があり、
ヨガの目的として、
①身体と心をバランスよく結びつける。
②自分の真の内面(真我)と自分を取り巻く世界(宇宙)とを結びつける。
③人と人とをバランスよく結びつける。
というように、バランスをとることによって、快適で安定した心を作るところにあります。
そのため、イメージできるところとして、「静かなもの」だったり、「穏やかなもの」だったりします。
ピラティスについて
ピラティスは1920年にイギリスで発祥したエクササイズなのですが…
なんと、ピラティスという言葉に動きにまつわる意味はありません。
ジョセフ・ピラティス(ドイツ人)さんが考えたからピラティスなんです。
体操の技の名前のつけ方みたいですね!!
ではこのジョセフ・ピラティスさんがなんでこのようなエクササイズを考えたのか?
さぞかし、ムキムキの筋肉の方なんでしょう???って感じでしょうが、
確かに、とってもいい体をした方なのですが、最初からそうではありませんでした。
最初はとっても病弱な少年でか弱く、喘息もちで骨軟化症、リウマチ熱など、
どんだけ弱いんだ…ってくらいだったのです。
それが、その病弱な体を治すべく、いろんなオリジナル・エクササイズを研究し、
ムキムキになりました。
さらに、それだけにとどまらず、考案したエクササイズで他の人もムキムキにしちゃいます。
ボクサーやサーカス団員など、いろんな体力系の職業のトレーナーを勤めたり、
イギリスで傷ついた兵士のリハビリにも積極的に関わり、寝たままでもできるエクササイズ法を開発しました。
これが今のピラティスの原型になっています。
ヨガとピラティスの動きの違いは何?どんな運動?
歴史から見てみると、だいたい、ヨガ、ピラティスのイメージがつかめてくるのではないかとおもいます。
では、実際にエクササイズにどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
まずは似ているところから…
ヨガ、ピラティスともに、どちらも、身体と精神のどちらも整えるところにあります。
重きを置いているとこが、ヨガがリラックスなのに対してピラティスは身体作りにおいていることですね。
ヨガはさらに精神的なバランスをとる種類と、肉体的なバランス(もしくは両方)をとる種類があります。
肉体的なものの動きの事をハタヨガといい、スポーツクラブで行われているのはこちらになります。
ヨガ、ピラティス共に沢山の流派があるので、コレだ!とまでは言えないですが、大ざっぱなものとしてとらえると、
ヨガの動きはポージング、ストレッチと呼吸法をメインにおこないます。
呼吸も静かな腹式呼吸になります。何かのポーズをとりながら、ゆっくりと呼吸します。
それと比較すると、ピラティスはもともとがリハビリから来ていますので、いわば内筋の筋トレになります。
さらに呼吸法をプラスして行う事で効果を高めます。
その為、ピラティスの呼吸はアクティブな胸式呼吸になります。
息を吐きながら、内筋を使った動きをゆっくりと行います。
ヨガとピラティス。あなたに向いてるのはどっち?
まず、それぞれの長所と短所をまとめると、次の様になります。
ヨガ
長所
・筋肉を柔らかくすることで、基礎代謝を増やし、バランスのとれた美しいボディラインを作ります。
・また、エクササイズの時に筋肉を作りながら体脂肪を燃やすので、ダイエットにも効果的です。
・難易度が細かく分かれており、初心者から上級者まで自分のレベルにあったクラスで行えます。
・呼吸法を極めていくと、気持ちを落ち着かせることができます。そのため、ダイエットに付きものの
「ストレス」から解消され、取り組みやすくなります。
短所
・今まで運動をあまりやってきていない人、特に体が硬い人はやりかたを間違えると、
無理して関節を痛めてしまう可能性があります。
そのため、自分のレベルにあったクラスを選ぶ必要があります。
ピラティス
長所
・呼吸法を組み合わせて内筋(インナーマッスル)を鍛えます。そのため代謝があがり、痩せやすい体になります。
・無意識に行っている非効率な筋肉の動かし方を正し、効率的な動かし方に戻していきます。結果としてバランスのよい体つきになっていきます。
・背骨を正しく矯正し、腰をささえるために必要な筋肉をつけるため、腰痛もちの人にはお勧めです。
欠点
エクササイズで体を動かすときに、正しく動かさないと、効果が出にくいため、初心者が一人で始めるのは難しいです。
【ヨガが向いてる人】
そのため、ヨガが向いているのは、こころとからだの安定をメインに考えている人。
もしくは、ストレッチを中心に筋肉を鍛えて、美しい体を手にいれたい人にもいいでしょう。
【ピラティスが向いてる人】
ピラティスが向いているのは体力不足や筋力不足を感じている人。
また、腰痛の原因になっている、骨のひずみを治したり、姿勢の維持に筋力をつけたい人にも向いています。
さらに、これらを整えることによって、体調不良の改善も期待できます。
まとめ
ヨガとピラティスの違いは理解できましたでしょうか?
どちらも身体と精神のどちらも整えるのが目的なのは変わりません。
あとは、自分のからだの状況に応じて、無理のない方を選ばれた方が長続きしますので、
ご自分にあった方法で、理想の体をイメージして取り組んでみてください。
→ギックリ腰経験者の方はコチラもご参照ください。