つらいぎっくり腰。
でも、安静にしていれば、だいたいのぎっくり腰は2週間もすれば落ち着いてくるのが殆どです。
でも、中にはよくなってきたと思って来たときに再発してしまうというぎっくり腰があります。
筆者も経験したのですが、3日~2週間くらいすると、ちょっとしたきっかけでまたぎっくり腰に逆戻り(;゚Д゚)
結局3月に始まったぎっくり腰が最終的に収まったのが12月末!!
この10ヶ月の間、殆ど体はまともに動かなかったのですが、いろいろと模索した結果、その後2年近くぎっくり腰にはなっていません。
なので、治るきっかけになった事柄についてシェアします。
ぎっくり腰を繰り返してしまう方、要チェックです。
目次
ぎっくり腰を繰り返してしまう時の対処
最初のぎっくり腰になったきっかけは、灯油のポリタンクを持ち上げようとして...というごく普通のぎっくり腰でした。
まさか、このぎっくり腰がまさか10ヶ月も延々と繰り返されるとは・・・
終わってみれば、10ヶ月でしたが、自分の中では一生このまんまになってしまうのでは...という恐怖がありました。
それだけ長いと、さすがにどこかに行かなければ、不安でどうにもなりません。
私が選んだのは「いきつけの整骨院」でした。
いきつけの整骨院のメリットとしては
・症状をちゃんと聞いてくれる
・何気ない会話から腰の問題に繋げて一緒に考えてくれる。
・生活習慣で注意する方法については未然に教えてくれる。
・質問に対してちゃんと答えてくれる。(もちろん「分からない」という回答もありますが^^;)
・手に負えないかも・・・と思った時は素直に病院を紹介してくれる
などなど、一発で治す!などのウルトラCはないものの、ごく一般的な相談役となってくれるところが大きかったです。
過去に病院にも何度か行ったことがあるのですが、レントゲンを見ながら、「その症状は急性腰痛症ですね。では湿布を出しておきましょう・・・」
というドライな治療が性に合わなかったのもあります。
ぎっくり腰の診断って、病院でもせいぜいレントゲンと問診くらいしかないんです。
ま、この体型とれる?くらいはあるかもしれませんが、分かってせいぜいヘルニアかそうでないかくらいでしょう。
しかも、筋肉ってレントゲンには映らないので、殆どが問診ですよね。
問診になったときに、重要なのがコミュニケーション能力!!
先生が弱くても自分が弱くても、充分なコミュニケーションはとれません。
整骨院の先生も病院の先生もそうですが、「一般的には〇〇」ということは言えるのですが、
個人の状態がどうなのか・・・については、一番知っているのは自分なのです。
それ、全部言葉で表せますか?先生も全部を自分の事の様に分かってくれますか?
もちろん先生が、ぎっくり腰を経験しているのであれば、まだわかるかもしれませんが、そうでない先生の方が多いと思います。
となれば、ぎっくり腰を治すのはあくまでも自分が主体でないとダメなんでないか・・・となりますよね。
自分なりの仮説をたててこれをやったほうがいいのかな?と考えたときに、
先生の立場で、それは明らかにアウトだな・・・
とか、1週間待ったら大丈夫!とか、それだったら、こういうのもあるよ!
とかの様な相談に乗ってくれる。
そういう付き合い方ができる先生であれば、きっと解決法が見つかる可能性が高いのではないかと思います。
逆にネットで見たときに、〇〇するだけで、大丈夫!!とか当院では恐ろしいくらい治るとか、
痛みがウソの様に・・・などなど、いろんなキャッチコピーありますが、
それ、みんなに当てはまりますか?
チョット怖いですね!
結果的には、繰り返すぎっくり腰は「最終的には自分で治すしかない」と思ってからが早かったと思います。
ここから先は自分にとってのぎっくり腰の対処なので、万人に効くかどうかは分かりません。
でも、繰り返すぎっくり腰の何割かには適用できると思いますので、何もしないくらいだったら、試されては如何でしょうか?
ぎっくり腰の原因のメカニズム
ぎっくり腰こと急性腰痛症は腰部の筋肉の捻挫といわれています。
腰部の筋肉ってどこの?と思いますよね。
腰部の筋肉を見てみましょう。
ここの中の腸腰筋が腰の筋肉です。
ここの筋肉が傷つくとぎっくり腰になります。
それと捻挫について確認しましょう。
筋肉が延びない方向に無理に伸ばされると捻挫になります。
よく足の関節を踏み方を間違えてギクッとやってしまうのも、曲がらない方向に無理に伸ばしたためです。
ぎっくり腰の場合も曲がらない方向に曲げすぎると起きると考えるのが自然ですよね。
でも、前にかがむときは腰でかがむのが自然じゃないですか???と言われそうですよね。
確かに腰も使うとしなやかには体は動きますが、前にかがむとき、腰だけではダイナミックには曲がらないですよね!
背骨の関節、若干は前後には曲がりますが、ここだけで90度近くは曲がらないのは明らかです。
本当はかがむときは腰だけではなく、股関節も使っているハズなのです。
でも、股関節で曲げるためには太ももの筋肉が柔らかくないとうまく曲がりません。
最近注目されているハムストリングス(ももの後ろの筋肉)ですね。
これは、腰を痛めている人はやらないでくださいね!
健康な方の場合ですが、前に前屈してみてください。
さぁどうでしょう?
腰の筋肉を伸ばす感じで前屈された方、大変危険です。
正解はお尻を上に突き出すようにして曲げていくとスムースに曲がっていくのですが、
体が硬い人はハムストリングスが延びないので、ついつい腰を使ってしまうのです。
もともと腰はそんなに曲がる関節ではないんですが、そこを強引に曲げ伸ばしをしたらどうなりますか?
これこそが、ぎっくり腰になる正体です。
ぎっくり腰になるイメージがついたのではないかと思います。
この腰の筋肉は小腰筋、大腰筋、腸骨筋という3つの筋肉があるので、結構器用に動きますが、
使い過ぎは危険なのです。曲がらないところを曲げすぎてしまってしまいます。
よく、ぎっくり腰の時にコルセットを巻くと楽になりますよね。
コルセットを巻くということは、これら3つの筋肉を動かさずに安静にさせる働きがあるのです。
腰だけを使ってさまざまな動きをしようとすると、当然、ムリがたたってぎっくり腰になりやすくなります。
ということは、ぎっくり腰になってしまった人は、治っても繰り返すのはある意味
「当たり前」ですよね!
生活習慣を変えない限り、常に繰り返されます。
でも、実際は繰り返しパターンのぎっくり腰にならない人も結構存在します。
ではどういうときに繰り返してしまうのでしょう?
人の体にはコルセットと同じような働きをする筋肉が存在します。
ある意味、一度ギックリ腰になったくらいでは、治った後は、ここの筋肉が働いて、
腰が変な方向に動きすぎるのを防いでいるところもあるのですが、
すぐに2度目や3度目をやってしまった場合など、長期間動かさなかったらどうなるでしょう?
安静にしすぎてしまうと、だんだんと筋肉の働きをしなくなりますよね。
そうなると、腰の筋肉は痛くなるところまで動きたい放題動いてしまいます。
結果として、いつもぎっくり腰を引き起こしてしまうという悪循環になっている状態ですね。
ぎっくり腰がクセになってしまったら
いままでの内容からぎっくり腰を繰り返すイメージが沸いたのではないでしょうか?
となれば、まずは、ぎっくり腰も治ってきたら、できるだけ早くコルセットを外し、
日常の生活をできるだけすることが、まずはぎっくり腰を繰り返さない秘訣ですね!
日常の生活をすることで、自然とコルセットの筋肉を鍛えることができます。
でもぎっくり腰をもう何度も繰り返してしまっている場合はどうすればいいでしょう?
腰をできるだけ使わない様にして、コルセットの筋肉を鍛える必要があります。
でも、このコルセットの筋肉はインナーマッスルなので、普通のトレーニングでは難しいです。
腰痛緩衝法による鍛え方
一つの鍛え方としては腰痛緩衝法になります。
こわばってしまったコルセットの筋肉を柔らかくして筋肉を働きやすくします。
腰痛緩衝法の考案者の方も自分が経験した繰り返し起こるぎっくり腰を治すために腰痛緩衝法を考案しました。
9割の腰痛は自分で治せるカラー版 (中経の文庫) [ 坂戸孝志 ]
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私の場合は腰痛緩衝法だけではダメで、ちょっとした事でぶり返してしまいました。
今考えてみると、恐らく、腰痛緩衝法プラス、腰をあまり使わない生活に変更していたら、収まっていたんだと思います。
ピラティスによる鍛え方
もう一つの方法はピラティスになります。
ピラティスはヨガとは異なり、インナーマッスルを鍛える筋トレになります。
呼吸をしながら徐々に力をかけていくトレーニングは結構キツいのですが、腰を痛めることなく鍛えることができます。
それだけでなく、正しい姿勢をどうすればとれるのか?
腰痛を意識したトレーナーの場合、筋肉の働き方や正しい筋肉の使い方はどうなのか?
について説明をしながら、体を正しい動きに近づけていきます。
ただし、ピラティスは同じポージングをしても、正しい動きをしないと意味がないので、
できればスタジオレッスンがおススメです。
→ピラティスに興味がある方はコチラをどうぞ。
繰り返すぎっくり腰のまとめ
繰り返すぎっくり腰について、筆者の経験を基にまとめてみましたが、如何でしたでしょうか?
まずは、繰り返すぎっくり腰にならないように、痛みが引いてきたら、早めにコルセットを外し、
筋肉の低下を防ぐことが第一です。
あとは、できるだけ腰ではなく股関節を使った動きに変えていくと、腰の負担が軽くなり、
ぎっくり腰になりにくくなると思われます。
繰り返してしまった場合は、まずは腰痛緩衝法やピラティスで腹部のインナーマッスルを鍛えて、
腰の筋肉を守ることで、負の連鎖を止めましょう。
→ぎっくり腰になりにくい体づくりの方法はコチラ
ホント、お大事にしてください。
→ぎっくり腰の症状・経過と対策はコチラ。