インフルエンザの予防接種は揉んだ方がいいのか、揉まない方がいいのか?
理由とその他の注射についての判断の方法についてまとめました。
理由がきになっちゃった人、要チェックです。
インフルエンザの予防接種はもむのが正しいの?
早速ですが、インフルエンザの予防接種は
「もんではいけない」
が正解です。
インフルエンザの予防接種を打った後は、変に触らず、そっとしておいてください。
バンドエイドがあれば、貼っておいてもいいですね。(かぶれない程度にですが)
お風呂でもガシガシ洗わないで、特に注射した日はそっとしておいてください。
湯船に浸ける分には問題ないので、安心してください。
それにしても、なんかしっくりこないような...
インフルエンザの予防接種は静脈注射ではなくて筋肉注射だから揉むって聞いたような気がするし...
これって、ホントにそうなの???
たとえホントだったとしても、また忘れてしまいそうだし...
ここはハッキリしておきたい(`・ω・´)
ですよね!
では、どうして注射では揉んだり、揉まなかったりするのかについて次章で説明します。
注射はもむ注射ともまない注射がなぜあるの?
注射には何種類かあって、それは注射する部位によって異なります。
部位だから…腕、お尻、足???
その部位ではなくて、注射する深さに影響する部位になります。
人間の皮膚は表面からざっくりと
表皮→真皮→皮下組織→皮下脂肪→血管→筋肉という作りになっています。
このどこに注射をするかによって、効果と対処が違うのです。
表皮と真皮の間に注射するのが、皮内注射といいます。
子供のころ、ツベルクリン反応を見るために注射したことがあると思いますが、覚えていますか?
インフルエンザはもう少し下、皮下組織に向けて注射します。
皮下組織に向けて注射するので、皮下注射といいます。
皮内注射も皮下注射も皮の中にどどまり、じわじわと効かせたいので、揉みません。
どちらの組織も細いので、揉むと組織を痛めてしまいます。
それと比較してもう少し深いところ、筋肉にブスッと行くのが筋肉注射です。
近頃はあまりないのですが、昔は風邪をひくと抗ヒスタミン薬(いわゆる総合感冒薬)の筋肉注射がよく行われました。
これが痛いこと痛いこと・・・(;O;)
この注射は量も多く、吸収力も高い筋肉に注射しました。
このとき、筋肉にはよく吸収されるのですが、より吸収を早くさせるために揉んだんです。この薬剤筋中にのこると、硬くしこり状になってしまうので、それを防ぐためによく揉んだんです。
(これも痛いこといたいこと…(´;ω;`))
さらに、昔は痛いのをガマンして注射すると早く治る。病院は注射に行くものだ!というように思われていました。
(悪夢のような時代ですね…(/o\))
熱が出ていると解熱剤、感染予防に抗生物質、風邪を引けばとりあえず抗ヒスタミン剤を注射されました。
というわけで、
注射 = 筋肉注射 = とにかく揉んで早く吸収させる
というイメージが強いと思われます。
もう一つおなじみなのが静脈注射。点滴などは静脈に注射します。
針先の方をよくみると、ほんのり赤くなっているので、静脈なのがよくわかります。この場合も、ほっといても流れるので揉みません。
静脈注射も血液検査でよく行われました。
そのため、注射は2種類で筋肉注射と静脈注射があって、変り者としてツベルクリン反応の注射がある。というイメージでした。
とは言っても、医療に昔の常識、今の非常識というのはよくあることなので、
新たに、皮下注射というものがあって、これは揉まないものだ!!と覚えていただけたら...と思います。
注射の揉むのと揉まないのの判断方法は?
せっかくなので、注射を見ただけで、何注射か分かれば対処だけでなく、
痛みも予想できるのでいいですよね。
(え、よくない方がいいって??( ^ω^ ))
というわけで、見分ける方法です。
注射には主に
・皮内注射
・皮下注射
・筋肉注射
・静脈注射
の4種類があります。
この中で、揉む注射は筋肉注射のみです。
というわけで、筋肉注射を見分けられればいいですね。
筋肉は体の表面から見て、かなり深いところにあります。
針で深いところにアプローチするためには...
そう!!角度です。
見分けるには「針を刺す角度」に着目するといいです。
皮膚に対して45度から90度でブスッといかれそうになったら、
筋肉注射だと思って諦めてください(*´Д`)
逆に針を刺すところに浅い角度で刺そうとしたら、それ以外です。
皮下注射の場合はよく皮膚をつままれるので、浅いぞ!!というのがよくわかります。
インフルエンザの予防接種に揉むのかどうかのまとめ
というわけで、インフルエンザの予防接種は全然揉む必要はないということが理解できたのではないでしょうか?
ちょっと筋肉注射は痛いので、筋肉注射をされそうになったら、「その注射、静脈注射ですることはできません?」と聞いてみてもいいかもしれません。(前に交渉して静脈注射に変えていただいたことがあります^^;)
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。