時季の話題

立秋とはなぜそんなに暑いのか?秋分との違いは何?日にちはいつ?

投稿日:2017-06-22 更新日:

8月の7日頃と言えば、暑さもまだまだ全開ですよね!それなのに、ニュースではお馴染みの、

暦の上では本日から立秋ですが、まだまだ暑い日が続きそうです。とのコメント!

何で立秋がこの暑い時に来るの?間違ってるんじゃないの?

そういえば秋分の日と何が違うんだっけ?と思っているあなたも、要チェックです。

 

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立秋とは?なぜそんなに暑いの?

まず、「立秋が何か?」ですが、24節気から来ています。

って、いきなりよく分からないんだけど…

と思うかもしれませんね。

昔の日本のカレンダーって何だったか分かりますか?

ご存知の方も多いかもしれませんが、月の満ち欠けをベースにした太陰暦(厳密には太陰太陽暦ですが…)を使っていたのです。

この月のカレンダーは新月(真っ暗な日)から始まって、三日月になって、その後満月、十六夜ときて、今度は欠けていき、

29日(または30日)でまた真っ暗になってを繰り返しています。

このカレンダーは月を見れば何日かだいたいわかるので、便利なカレンダーなのですが、少々困ったことがありました。

一月の平均が29.5日なので、12カ月で29.5日×12カ月=354日!!

私たちが知っている1年は365日なので11日短いのです。

とすると、1年で11日ズレてしまうのです。

私たちの祖先は農家がほとんどでしたから、このズレは大問題なんです。

だいたい想像がつくと思いますが、種まきの時期、田植えの時期、梅雨だったり、稲刈りの時期は毎年一定のタイミングにしなくては具合がわるいですね。

そとため、通常のカレンダーとは別に365日を24に分けた、24節気というものを使っていたのです。

24節気は太陽に対して、毎年同じタイミングなため、農家のカレンダーに適しています。

ではこの24節気をどう決めるか?

まず、一日の時間が一番長い時(夏至)、一番短い時(冬至)で分けます。

これを2至と言います。

さらに、昼と夜の長さが同じな日、春分の日と秋分の日で分けます。

2至とこれを合わせて2至2分とします。

さらに、この4つに分けたものをさらに立春、立夏、立秋、立冬で分けます。(4立といいます)

全部で8つに分かれました。これを八節と言います。

八節をさらに3つずつに分け、24個の節気が出来上がりました。

季節もこの4種類で春、夏、秋、冬となりました。

立秋の場合、立つ秋ということですから、ここから秋に向かうという意味です。

そういう意味ではちょうど暑さのピークが来たときが、立秋でいいのです。

まさに、暑さの頂点ですね。

でも、暑い中にも秋の気配感じるのが、さすがかな、敏感な日本人の感性。

百人一首でおなじみの古今和歌集ってご存知ですか?

その中でも有名な歌人、「藤原敏行」は立秋のころに読んだ歌で

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と読みました。

うーむ何て読むの?現代語訳は?

「見た目では解らなくとも、ふとした瞬間に耳がとらえた風の音に、秋の気配を気づかされた」という意味になります。

ということは、当時から、パッと見た目では分からないくらい、立秋っていうものはアチかったんですね!!

なんだ~平安時代の人の感覚も一緒じゃーん!!

 

立秋とは何?秋分との違いは何?

というわけで、立秋とは秋の始まりとはいえ、まだまだ、暑い盛りになります。

立秋を超えても暑い日は「残暑」とよばれますよね。

秋分の日は立秋からもうかなり先に進んで、昼と夜の時間か同じ長さになるタイミングの日になります。

この時期のイベントとしてはお彼岸がありますよね。

秋のお彼岸ですが、お彼岸は秋分の日を真ん中にしているのです。

そう言えば、聞いたことないですか?

「暑さ寒さも彼岸まで」って言葉!

なかなか手ごわくて暑かった夏もさすがに彼岸(秋分の日)を過ぎると和らいで過ごしやすくなるという意味ですね。

秋分は誰もが秋を感じている時期になりますね。

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立秋の日にちはいつ?

立秋の日にちが一番意識されるのはいつでしょう?

今では、カレンダーが正確すぎて、立秋をイメージするというよりは、日にちで、決め打ちしてしまいますが、

やっぱり暑中見舞いのはがきはいつ出すの??でしょうか

これはいつからいつまで書いたらいいのでしょうか?

出し始めはけっこう適当で、小夏(24節気:小暑→大暑→秋分)説や梅雨明け時期だったり、

土用(7月25日頃)という説もあるようです。

昔は暑い時期にお見舞い回りを行っていたのが、郵便の発達により簡略されたのが、今の暑中見舞いと言われています。

ただし、暑中見舞い終わりははっきりしていて、「立秋の前日まで(8月6日頃)」です。

それ以降は「残暑見舞い」になります。

目上の人に出すときは注意したほうがいいですね。

 

まとめ

立秋がなぜ暑いのか、説明しましたが、納得しましたでしょうか?

平安時代の人も立秋が暑いと思っていたと思うと、時代を超えて不思議なものを感じますね。

今年の夏は平安時代の人と同じように暑い中に秋を感じれたらいいですね!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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  1. milk3 より:

    「もともと定められたのが、中国の内陸部で大陸の中の陽気をベースにしているためです。」とのことですが、明白な誤りです。二至二分四立は太陽高度により1年を機械的に八等分して決められたのであって、目盛りの位置は中国であろうと日本であろうと、全世界共通です。気温に因るものではありません。早く訂正された方がよいと思いますよ。

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