夏休みの読書感想文。前回は苦手な子供にいかに本を読んでもらうかについて説明しました。
→ご覧になっていない方、本を読むのが苦手な方はコチラをどうぞ。
では、実際に本丸である読書感想文の書き方に着目して説明します。
読書感想文を書くのが超苦手なお子さんにできるだけ簡単に読書感想文を書く方法です。
夏休みの読書感想文の書き方。小学生が簡単に書く方法
書く方法の前に、なぜ、読書感想文は書きにくいのでしょうか?
おそらく、超面白い本や映画を見た後、感想ってほとんどないと思います。
集中すれば、集中するほど、自分の感情は本の中に入っていき、あたかも、
自分が本の中にいるような感覚で、次の話、次の話が気になり、終わってみれば、
あっという間に読めちゃった…^^;となります。
この時に感想を出してみてください。
「何か面白かった。なぜなら、本の世界に入れたから…」
というのが自然ではないでしょうか?
そんなときに、あの人は自分の考えとは違って○○だったとか、予想に反して○○だったとか、
あそこは○○だろう…とか内容にツッコミを入れながら読むのができるような本はよっぽどつまらない本でしょう。
自分で選んだ本であれば、恐らくそうはならないでしょう。
おおかた自分が思ったように登場人物は行動をとると思います。
だから、自分は感想が殆どないから、感受性に乏しいのか?
そんなことはないですよね!!
そこを理解してあげてください。
そういう意味で一番の問題は「読書感想文という名前」ではないでしょうか?
変な言い方かもしれませんが、「感想文という言葉を忘れること」が、感想文を簡単に書く近道です。
夏休みの読書感想文を簡単に書くコツ
では感想を書かないとすると、何を書けばいいでしょうか?
「自分の身の回りに起きた事やその時の気持ち」を書きます。
本の中にあったことをきっかけとして、自分の身の回りに起きた出来事や出来事についての
感想や考えを延々と書く。
本の内容からは途中で脱線しますが、それでいいのです。
そのときに、身の回りに感情を動かされた出来事が多いほど、いい文章がかけます。
内閣総理大臣○○賞のようなすごい賞をとっている作品をみても、ほとんどが書いた人の身の回りの事柄についての内容が多いです。
それって、読書感想文ではなく、私の事作文じゃないか???
そんな感じです。
でも、話を脱線するにしても、なかなか意図してできるものではありません。
そのため、簡単に脱線する手段として、「読書感想文テンプレート」を使います。
1度本を普通に読んだ後、テンプレートの内容を確認したあとで、ツッコミを入れながら、もう一度読みます。
別に全部読まなくてもいいです。気になったところや、テンプレートの回答になりそうな部分を目次で確認してみると早いです。
読書感想文の簡単な書き方
と、いうことで、読書感想文を書くことを圧倒的に簡単にする読書感想文テンプレートです。
【読書感想文テンプレート】
・その1:その本を選んだ理由は何?
その本をあなたはなぜ選びましたか?その本を選んだ時の状況をことこまやかに思い出してみましょう。
ジャケットが気に入った、書き出しが気に入った、題名に興味があった…等、いろいろありますよね。
小学校低学年の場合、まずは書き始めるのではなく、ここの部分を話して聞いてみましょう。
・その2:主人公はどんな人?この本はどんな物語だったか?
どんな本にもある、主人公とストーリー
おそらく、一度読んだだけでは出てこないかもしれませんね。
ここの部分に注意しながらもう一度読んでみましょう。
目次を使って、この回答になりそうなところをピックアップしてみてもいいです。
・その3:一番印象に残っているシーンはどこでしたか?
本の中には状況がいろいろとあると思います。
クライマックスが印象に残る場合が多いかもしれませんが、それ以外でも、自分で一番印象が残るシーンはどこなのか?
ツッコミを入れながら探してみましょう!!
普通、こうはならねぇ~とか、そんなの普通するか?ここはまだまだ甘いね!!とか…
・その4:どうしてそう感じたのか?
ここは3に依存するところではありますが、再読するときにはあまり考えない方がいいですよね。
ツッコミを入れた理由はなぜでしょう?過去の自分の似た体験だったり、他の本や誰かに聞いた話でも、最近自分が思っている話を自分の中からありったけ絞り出しましょう!
ここは本の内容にとらわれる必要はないです。
逆にここで本に戻ってしまうと、自分の中の気持ちが本の内容で埋め尽くされてしまうので、全く書くことが膨らまなくなります。
・その5:本を読んで大切に思った事や気持ち。本に気づかされたことはないか?
新しい本をよめば、新しい情報の1つや2つは必ずあるはず。
「そういう手があったか~」とか「そんなもの世の中にあるの???」の様な気づきがあると思います。
そこをピックアップするとネタになります。
・その6:これから変えたいと思うことはあるか?
本を読んで、素晴らしい!!カッコイイ!!などからこうなりたい。逆にこうはなりたくないな…といった気持ちで今後の生活に生かせるところはないか?
自分を変えたいとかこうなりたいとか思うところはないか考えてみましょう?
ただし、必ずしもそう思ってもすぐにできるわけではないので、できるかどうかと夢は切り離して下さい。
その上で、嘘八百(^^;)、いや違った…壮大な夢を書いておくと、もしかして…将来叶っちゃったりするかもしれません。
書いた時の思い出にもなるので、いいと思います!!
読書感想文ではないですが、イチローや本田圭佑も小学校の卒業文集にプロ野球選手になるとか、プロサッカー選手になるとか書いてありますしね…^^;
かといって、大きな夢ばかりではなく、普段の生活でもこうしてみたい、ああしてみたい程度の事でも十分ネタになります。
・その7:テンプレートに調べた内容を書き込む。
実際にテンプレートの中を埋めていきます。ここが肝になります。ここの中が充実すればするほど、実際の読書感想文が書きやすくなります。
・その8:テンプレートの内容で原稿用紙にまとめる。
テンプレートの内容は読書感想文の章立てに近い形で作成されているので、段落わけして書いていくだけでも十分な読書感想文として仕上がります。
読書感想文の書き方のまとめ
読書感想文の書き方、いかがだったでしょうか?
読書感想文を本の感想文としてとらえると、書くことが全くなくなりますが、本の内容から脱線して自分の事を書こうとすれば、書きやすいです。
そのうえで、一度普通に読み終わった後で、テンプレートを片手に「調べもの」の様な感じで本を見直す感じで進めていただけたら、楽に書けると思います。
本記事が読書感想文の苦手な子の助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。