都会に生活していると、なかなか田舎の行事にうとくなってしまいますよね。
そんな時に新盆(初盆)に呼ばれた場合、どうしよう…って思ってしまいますよね。
行けたら行けたで、行けなかったら行けなかったで、どう立ち回ればいいのか…
お供え物は何がいいのか?行けない場合はいつ送るのか?のしは?
できるだけ簡単にまとめてみました。
対象の人も、そうでない人も、いつかは経験することはあると思うので、要チェックです。
新盆とは何か?お供えの由来は?
所説いろいろとありますが、メジャーな言い伝えとしては、
そもそも、「お盆」とは中国の盂蘭盆会(うらぼんへ)という行事が今のお盆の前身と言われています。
そもそも、盂蘭盆会って何よ???と思うかもしれませんね。
これはインドのウランバーナから来ていて、地獄に落ちた死者は夏に逆さづりにされるそうなんです…
おーおぞましい…(~_~)
それをお祈りによって苦悩を取り除いたというのが始まりと言われています。
これが夏に亡くなったひとをこの世に呼んでもてなすということに変化していって、今のお盆になっています。
それって、死者の話でしかつながってねーじゃん!!
って、突っ込みはナシで^^;
よくある伝言ゲームもたった3人目で意味かなり変わりますもんね^^;
さて、さらに、亡くなった人を最初に迎えるお盆を新盆(にいぼん)・初盆(はつぼん)と呼んでいます。
最初なので、気合を入れて、お坊さんや親戚、知人を呼んで、法要をしたりするんです。
もてなしがイマイチで来年来てくれなくなってもいけないですしね^^;
なので、新盆に行く場合は、包む金額もちょっと多め(1人で1~2万円、2人で2~3万円)になります。
そういえば、スーパーとかでよくお盆のお供えセットに見かけるキュウリとナス、意味を知っていますか?
なんとなく、動物をイメージしたものには見えますよね!
やっぱり、親しい人がこの世に下りてきてくれるのですからできるだけ早く来てほしい。
そのため、馬に乗ってきてもらおうと、キュウリに足をつけて馬です^^;
で、帰るときは…
とっとと馬で早く帰ってしまうのはしのびない…
できればゆっくり帰ってほしいので、牛に乗ってまったりと帰ってもらおうと、ナスに足をつけて牛です^^;
さて、やっとお供えですが、分かりますよね。
せっかくこの世に来ていただくのですから、おいしいものでも食べてって!
ってなりますよね^^;
お盆のお供えはいつまでに送ればいいか?
ホントは新盆に呼ばれたら、最初ですからできるだけ行った方がいいのでしょうが、仕事だったり、
遠方だったりして、なかなか行けないこともあるかもしれません。
その場合、ではせめて贈り物で…となるのでしょうが、いつまでに送ればいいのでしょうか?
余裕をもって、お盆の法要の2~3日前までが、いいでしょう。
で、よくわからないのが、
そもそもお盆ていつよ???
というところだと思います。
7月の13~16日?8月の13~16日?どっちも聞いたことあるけど…
どっちなんじゃい…(@_@)
どちらも正解なのですが、
もともとは旧暦の7月15日です。
しかし、日本は明治時代から新暦にシフトしてしまいました。
旧暦の7月13日ですと、時期で新暦にすれば8月13日くらいになり、
日にちをベースにして7月13日に合わせようとすると、そのまま7月13日になります。
都市部だったら、どちらになっても問題ないのかもしれませんが、
もともと日本は農業の国ですから、暦どおり7月13日にしてしまうと、ちょうど梅雨明けの時期と重なります。
雨上がりの農作業は激忙しで、お盆なんていってらんねーよ!!
暦なんてひと月ずらしても構わねーから、もともとの時期を合わせてくれ!!
というのが本音ではないでしょうか。
というわけで、地方では8月13日が多いと思いますが、
ウチの地域はは7月だからかんね!!というのもあります。
となると、だれかに聞くしかないのですが、だれに聞けばいいでしょうか?
その家の近所の葬儀屋に聞くのがベストです!!
故人が亡くなったときに世話になった葬儀屋でしたら、聞きやすいと思うので、聞いてみてはいかがでしょう?
それともう一つ。
新盆の時に気を付ける必要があるのが、故人がなくなってから、日が浅い場合です。
亡くなった方は49日をかけて、極楽浄土に…
いや、行けないかもしれないのです。(@_@)
忌中開けまでの49日間、故人はかなり大変な境遇に立たされているんです。
亡くなってから、初七日、ニ七日と7日毎に閻魔様の裁きをうけて、
七七日(なななのかいわゆる49日)の時に行先が決定するとなれば…
それまでに、7月13日なり8月13日が来てしまった場合は、故人の方が、
それどころじゃない!! んです。
まだ、極楽浄土にたどり着いてもいねーのに、そっちなんて行けねーよ!!
となってしまいます。
そのため、亡くなった日から数えて49日以内にお盆がきてしまう場合は、
来年の夏が新盆となります。
お盆に送るお供えは何がいい?のしはどうすれば?
では、実際に持って行ったり、贈ったりするのには何が良いでしょう?
ありきたりの物は…と思っても、ここはグッと押さえて定番にこだわってください。
初めてのお盆から独創的なものはオススメしません。
祝儀だったらめでたいので、大体のことは無礼講と寛容ですが、今回は不祝儀なので、マイナスからのスタートです。
大きくやっちまった場合、あとあと、あの時は…とずーっと言われかねません。
意外と細かく決まっているので、そこをハズさないようにして供え物を決めて下さい。
•消え物である事
消費するもの、いわゆる食べ物ですね!
•日持ちする事
お盆の期間は13日にお迎えしてから16日にお帰りになるまで、4日間と意外と長いです。
なので、日持ちするものを選んで下さい。
•肉、魚系はNG
近頃は気にする事ないんだよ…と言われる事もありますが、ここはグッと押さえてください。
日本のほとんどの宗派の場合は仏教です。
仏教では殺生はNGとされていますので、ヤメたほうが良いのです。
子供のころ、お盆の期間は虫取りをしちゃ駄目って言われませんでした?
これも、殺生NGの考えから来ています。
•生前好きだったものも避けたほうがいい場合も…
大往生されたかたならまだしも、若くして逝ってしまわれた個人の場合、遺族はそれを見て、気持ちを強烈に亡くなった時に戻してしまう事があります。
もう、あの人はコレを食べられない…ととられてしまうこともあるかもしれません。
なので、リアルにこの人の大好物だったものも避けたほうがいいです。
となると、割とよく見る、
おせんべい、ゼリー、水ようかん、フルーツの缶詰、のり、スティックコーヒー…
の様な定番に落ち着くのです。値段も数千円のものでOKです。
で、のしですが…
・水引の絵柄(のしに書かれているリボンのような絵の柄)
・のしに書く文字(御供物とかの文字)
・外のし、内のし(包装紙の外にかぶせるのしが外のし、包装紙の内にあるのしが内のし)
これも、地域によっていろんなものがあるので一概には言えません。
地元の葬儀屋に日程を確認するついでに聞いておきましょう。
まとめ
新盆について駆け足で説明してしまいましたが、概要はつかめましたでしょうか?
変に個性を出さずに、細かいところはお葬式を行った葬儀屋に確認されるのがいいですね。
始めは勝手がわからずに大変かもしれませんが、本記事が参考になれば幸いです。