毎年この時期、お墓参りに行くものの、なぜ、この時期にお墓参りに行くのか?
あまり意識してないと、ついなんとなく…
いやいや、せっかくですので、お彼岸とは何か?
この日にお墓参りに行くようになった理由についてまとめました。
お墓参りに行く人も、今年は行けなくなってしまった方も要チェックです。
お彼岸に墓参りをするのはなぜ?
そもそも「お彼岸」とはどういう意味なのでしょうか?
岸ですから、どちら側といった意味になります。
さて、仏教ではこの世の事を「此岸(しがん)」、
亡くなった人の世の事を「彼岸(ひがん)」と呼んでいます。
ちなみに二つの間が、ご存じの三途の川と言われていますね。
三途の川を挟んで此岸と彼岸があるわけです。イメージ沸きますか?
また、仏教では亡くなった人が行く極楽浄土は西にあると言われています。
ということは、彼岸は西の方角にあるということになります。
ところで、一年のうちの2回、太陽が真東から登って真西に沈む日がありますよね。
この日はご存じの通り、春分と秋分と呼ばれています。
さらにこの日は日が真西に沈むので、西の世界に一番近いと言われています。
そのため、春分の日が春のお彼岸、秋分の日が秋のお彼岸と言われているのです。
お盆の時は故人の方に来ていただいた事ですし、逆に故人がこの世に一番近いところに来ているとなれば、
そりゃ~私たちも故人に一番近いところ(お墓)に行って、お参りしようとなりますよね。
故人も近くにいることで、心の準備もできている筈ですし…^^;
お彼岸っていつ?いつお墓参りに行けばいいの?
というわけで、まずは春分の日と秋分の日がベースになるわけですが、
春分の日と秋分の日は3月20日前後と9月20日前後となっています。
前後という言い方になっているのは自転のタイミングと公転のタイミングで日にちが、若干ズレるからです。
日本では国立天文台がピッタリな日にちを発表して、春分の日と秋分の日が決定されます。
春分や秋分の日の3日前を「彼岸の入り」といい、同じく、春分や秋分の日の3日後を「彼岸の開け」と言います。
この7日間をいわゆる「お彼岸」と呼んでいます。
この間にお墓参りに行ったり、仏前にお供えをします。
お供えは、おなじみの「ぼたもち」や「おはぎ」になります。
なぜ、ぼたもちやおはぎなのか?
ぼたもちやおはぎに使われている赤い色の小豆は魔除け効果があると信じられていました。
そのため、大切なお彼岸に当時は超高級だったお砂糖とからめてあんにして作ったおはぎをお供えしたのです。
ぼたもちとおはぎは殆ど同じ意味で使われてますが、お彼岸では春と秋で違った呼び方をします。
ぼたもちは牡丹もちなので、春のお供え。
形も牡丹にあわせて少々おおきめに作り、寝かした小豆で作るのでこしあんにします。
おはぎは秋の花こと「萩」なので、秋のお供え。と分けて使われることもあります。
萩にあわせて若干小ぶりにつくり、収穫して間もなくの小豆で作るので、粒あんがおいしいです。
ちなみに、萩が秋なのは分かるのですが、牡丹はどちらかというと5月~6月なので、実際には花ではなく、
春の季語である「牡丹の芽」を指しているかもしれませんね。
お彼岸にお墓参りに行けない場合は?
お彼岸にお墓参りに行けなくなってしまったら…
ご先祖様が怒ってしまうかも…
ってそんな大人げないことはありません^^;
お墓参りのいろんなマナーもありますが、大事なことは、「故人を偲ぶこと」です。
ご先祖様をわすれず、自分の今の状況に感謝し、彼岸から見守っている先祖に元気で生活していることを報告し、
ご先祖様を安心させてあげてください。
生きていれば、仕事や生活、付き合い等、色々あります。
忙しいことは、生活が充実しているということで、喜ばしい筈です。
いつでも、時間があるときに、お墓参りに行ってあげれば、いいのではないでしょうか。
お彼岸まとめ
お彼岸の意味についてまとめましたが、イメージは沸きましたでしょうか?
ではわたしも、祖先に感謝して、供養にお萩をたらふく…なんて^^;
食欲の秋、気をつけなきゃいけませんね^^;
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。