神社にお参りに行って、なんとなく、今日はツイてるかな??っと軽い気持ちで引いてみたおみくじ…
バッと開いてみると「凶!!」なんてこと、一度や二度ありますよね!!
え、ない??管理人はおみくじってこんなに凶って多いの??という位引いてしまいます(^_^;)
凶を引いてしまうと、このまま帰れない…ついもう一回と思ってしまうのですが、それってアリなのか・・・
まとめてみました。
おみくじで思うような結果が出なかった方、要チェックです。
おみくじで凶を引いてしまった、引き直しはNG?
今のようなくじ式のおみくじは「鎌倉時代」くらいと結構古いのですが、おみくじのメインとも言える「吉」や「凶」を占っている歴史はかなり古く、
「易経」という中国の最古の書物に登場します。
原型が書かれたのは、なんと紀元前8世紀!!
紀元前からあった、吉や凶!!何かすごい重みを感じますよね。
さて易経ですが、易占いでおなじみの占いのことだけではなく、知恵や哲学書でもあったのです。
この「易経」ですが経を易しく身近なものに…という思いで書かれたそうなのですが、結構難解です。
この易経にはくじの引き直しについて次の様に記載されています。
「 初筮(しょぜい)には告ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆(けが)るれば告げず。」
ちょっと読みにくいですが、意味としては
「最初に占ったものだけが正解。何度もやったらダメですよ。そんなことしたら正解ではないよ。」
って、まぁ当たり前ですが…^^;
というわけで、引き直しはNGなんです。
大昔から続く吉と凶、出たものには真摯に受け止めるしかないですね^^;
おみくじに隠された凶の意味について
でも、なんとなく、凶と出れば心地よくないですよね。
縁起でもないというか、不幸が訪れる…のような感じがしますしね!
でも易経に記載されている実際の凶の意味は私たちが思っているような意味とはちょっと異なるのです。
ここでの凶とは災いや不幸が起きるということではなく、
「物事が通じない」という意味になります。
ってどういう意味???
もう少し分かりやすく説明すると、例えば植物の種をイメージしてください。
春に種をまけば、芽が出てきますが…(吉)
冬に種をまいても、芽は出てきません…(凶)
あらかじめ、これから冬に向かうのが分かっているのであれば、今、せっせと種をまくのではなく、じっくりと冬支度をした方がいいですね。
土を休ませ、滋養の期間を得てから春に種をまけば、おのずと芽は出て来ます。
ということは、大事なのはタイミングを知る事ですね!
このタイミングについて今が吉なのか凶なのかを占っているのです。
おみくじの中の詳細なコメントもタイミングをあらわしたものが多いですよね。
商売・・・待て
とか
待ち人・・・いずれ現れる
とか
なので、運気の善し悪しと言うよりは、タイミングの善し悪しが書かれていますよね。
おみくじで凶を引いた時の対処について
というわけで、凶が出たからと言って、ビクビクすることはないのです。
おみくじの詳細のコメントを見れば、分かるように、今は時期ではないとか、調子はいいが、〇〇に気をつけよ!
など、普段から注意した方がいい内容が書かれていますよね!
大事なのは、今よりも、今の自分の置かれている流れのほうです!
内容をしっかりと心に刻んで、悪くても、心の滋養の期間と考えて、焦らず、コツコツと進んでいけば、
いつかいい方向に向かうハズです。
それと、おみくじはお守りではないので、大事に持っておく必要はないですが、お告げを伝えてくれたものなので、
粗末に扱わず、あとで処分に困るようでしたら、「おみくじの結びどころ」に結んだ方がいいです。
結ぶとは「良縁を結ぶ」の意味もありますしね。
結んでいて破れてしまたら、縁起が悪いとか言われたりしますが、粗末に扱って切れたので無ければ、特に問題ありません。
まとめ
意外と知らない、今まで何となくだった、おみくじの吉や凶の意味が理解できたと思います。
易経には物事はタイミングがとても重要だと言っていて、かといって人間は悩むもの。
当時の人も、今がいいのかな?やっぱり先かな?ええい分からない占いだ~!!とやっていたかもしれませんね。
なかなかこのタイミングが自分で決められなかったため、当時は大事な事を決めると為の占いが発達したそうです。
しかし、一方で易経では、「君子占わず」とも書かれているのです。
時の変化の法則(原理原則の法則)を学べば占わなくても判断できると言うのです。
ウーム…早くこの境地に達したいもんですね(^_^;)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。