鮎をザクザク釣るためには、鮎の性質・習性をつかんで釣る必要があります。
慣れてくると、ココ美味しくね!というのが、すぐにわかるようになりますが、
最初はさっぱりわからないかもしれませんね。
というわけで、鮎の習性と毛鉤でのポイント探しのコツについてシェアします。
目次
鮎の毛鉤での釣り方
まず鮎の毛鉤での釣り方ですが、ちんちん釣りは友釣りともドブ釣りとも全く違います。
ちんちん釣りはあまり速くない流れの場所に毛ばりを流して釣る、「流し釣り」になります。
なので、川も大きすぎる川よりも、少し小さめな小川っぽい川の方が釣りやすいです。
川の中に岩が見えるような川だと、ポイントも見つけやすいので、おススメです。
川に仕掛けを自分のいる場所より少し上の方から流して、鮎のポイントを通過して、
下流で引き上げる形になります。
これを繰り返していくのですが、ただ繰り返してもなかなか釣れません。
毎回少しずつ変えて釣ります。
変えるポイントとしては・・・
・流す場所を変える
・ウキ下の長さを変える
・毛ばりを変える
・自分の居場所を変える
・ポイントごと場所を変える
などなど、いろいろあります。
釣れないのは必ず理由があるので、それを考えながら釣ります。
もちろん釣れたら、できるだけ条件を変えずに続けます。
なので、仕掛けを流しながらも、頭の中で色々と考えながら釣るので、
ちょうど鮎と会話をしているような感覚にもなってきます^^;
で、まだ、かかるところまでで、釣るところ説明してなかったですよね。
鮎がかかると、どうなるか?
ウキが沈む...事はまれで、不自然な動きをするようになります。
その場に留まっていたり、流れとは違う方向に動いたり…
釣れていない時もどういうのがウキの自然な流れなのかを見ておく勉強になるので、
一時として休む暇はありません。
常に一分一秒が真剣勝負です!!
ってちょっと言い過ぎかもしれませんが...^^;
船の上でやるような海釣りや釣り堀と比較すると、感覚が全然速いです。
今日は釣れないね~!でも天気がいいし、ほのぼの...
と言った感じとはまるで違います。
ダラダラが辛い人には、鮎釣りはたまらなくゾクゾクする時間になると思います!
そうしているうちに、ウキが不自然に動き始めます。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そうなったら、ピッと「合わせ」を行います。
ここが友釣りとは最も違うところになります。
合わせとは軽く竿を立てて、鮎の口に毛ばりを食い込ませることを言います。
ココから先は絶対に釣り糸を緩めてはいけません。
針に返しがないので、緩むとすぐにバレて(外れて)しまいます。
すくい上げたら、手持ちのタモで鮎を収穫します。
ビクに水を張り、釣った鮎を入れましょう!!
鮎の習性を知ろう!
鮎釣りを行うためには、友釣りでも、毛釣りでも鮎の習性を知らないと、釣ることができません。
当たり前の話ですが、鮎の全然いないところに毛鉤を流しても釣れないですものね。
鮎の一生
鮎は年魚と呼ばれる魚で、卵から死ぬまでの寿命が1年になります。
秋に羽化した鮎の稚魚は海に下り、動物プランクトンを食べながら、3月末位まで過ごしています。
3月末位に川の温度と海の温度が同じくらいになると、鮎は川を上ってきます。
岩に着いた藻を食べて、どんどんと鮎は大きく成長します。
大きくなるにしたがって、最初は群れで泳いでいるのですが、
その後は一匹ずつ、縄張りをはるようになります。
大きくなった鮎は岩に着いた苔を食べてさらに大きくなります。
秋になると卵を産んで、死んでしまいます。
おしまい。
以上、ちょっとはかない鮎の一年でした。。。
鮎の一生は分かったけど...
ちょっと待った!!習性と釣りでどんな関係が関係があるんだよぉ~と思いますよね。
いやいや、鮎の釣り方は鮎の習性の理にかなった釣り方をしているのです。
鮎は最初は群れて行動しているのです。この群れているときを狙うのが毛釣りで、
縄張りを張った時の主な釣り方が友釣りなのです。
これを知っているだけで、秋に毛釣りを...う~ん釣れないなぁ...
そりゃあたりめーだろ...と言うことが、ちゃんと理解できるようになります。
游漁証についてもそうです。年間と日釣りのどっちを買うか???
を考えた場合、年間だと日釣りの5~10倍くらいの料金がかかります。
基本サラリーマンだったら、週末しか行けないですよね。
週に1回だったら、毛釣りだけだったら、元が取れない事も容易に分かります。
基本、鮎はかなりケンカっ早い魚なのですが、
縄張りを張った時も、どの鮎もちゃんと縄張りを張れるわけではありません。
中には、まだ、成長途中で弱かったり、争うのが苦手な鮎もいるのです。
そんな鮎がどこに逃げ込んでいるんだろう...とか考えると、
川を見たときに、ココには間違いなくいるな!!というのが分かるようになります。
川の藻を食べているのに、何で蚊などの虫に似た毛鉤でかかるんだろう???
というのも、3月まで海でプランクトンを食べていたとなれば、鮎は雑食なのです。
蚊は鮎にとってはめったにない、懐かしの「ごちそう」になるのです。
鮎の生態を知っておくと、鮎釣りがどんどんうまくなります。
鮎のポイント選びは毛釣りの場合は?
では、実際に鮎はどんなところがポイントになるのでしょうか?
川を見ていると見えている鮎らしきモノも存在します。
ここの前に垂らせば釣れる???(^o^)
と思いきや、実際はそんなに甘くはありません。
渓流マス釣り場ではそれで結構連れますけどね^^;
鮎はそれでは難しいです。
まずはトロ!
とにかく、初心者の場合、最初の狙いは「トロ!」です。
川を見たときに、色の濃淡が見えると思います。
これは川の深さを表しています。
この色が濃い所が深いというのは予想がつくと思います。
この色が濃くて、流れがゆっくり目のところには、間違いなく、釣れる鮎がいます!!
深さが深いので、ウキ下には注意してください。
ウキ下を長くとらないと、鮎は食べてくれません。
ちょうどいいウキ下でトロに仕掛けを流し込めれば、かなり期待度は高いです。
ちょい上級向け。岩場を攻める!
続いてはちょっと上級者向きなのですが、せっかくなので、紹介しておきます。
その場所とは、大きな岩の下流側のよどみです。
鮎は何を食べていますか?「岩についた苔」ですよね!
というわけで、大きな岩の下流側にはまちがいなく、鮎はいそうな感じしますよね!
友釣りだったら、そこ目掛けてオトリをぶっこめば、楽勝・楽勝!!って感じですが、
毛鉤釣りの場合はそうはいきません。
毛鉤は少し上流から仕掛けを流して、ポイントに毛鉤を流し込まなくてはいけません。
岩場の影に仕掛けをどう流すかが超大事で、ここが腕の見せどころになります。
上手い人は、岩場の影にドンピシャで毛鉤を流し込みます。
じゃぁおいらも...と行きたいのですが、初心者の方は装備を確認して下さい。
岩場を狙うのが難しい理由としては、とにかく針が岩に引っかかりやすいのです。
岩に引っかかってウキが沈んだのを勘違いして引っ掛けてしまうこともよくあるのです。
なれてくると、岩に引っかからないような穂先テクもあるのですが、
これは地道に引っ掛けながら学んでいくしかないです。
一度引っかかってしまうと、近づいて手で取らない限り、毛鉤をとるのは難しいです。
なので、ウェーダーを持っていないと、簡単に針を持っていかれてしまいます。
なので、岩場付近を狙う場合は、しっかりとウェーダーを用意してからのぞんでください。
とりあえず、初心者でも簡単に見分けられる鮎のポイントについて紹介しました。
あとは、実際、いろんなところに仕掛けを垂らしていくと、思わぬところにポイントがあることが分かります。
いろいろとチャレンジしてみてくださいね!
鮎の毛釣りでの釣り方まとめ
鮎の毛釣りを行うための知識と釣り方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
鮎釣りは短気な人ほど上達が早い釣りと言われています。
常に川の状態、鮎の状態、仕掛けの状態、ウキの状態を監視して、その時の状態の鮎にピタリ合うように、
合わせてこんでいく...
うまく追い込んでいけば、入れ食いも夢ではありません。
これに一度遭遇してしまうと、楽しすぎです。
ホント鮎釣りがやめられなくなります。
これを読んで下さっている皆様にも入れ食いに遭遇していただけることを祈っています。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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