スキーはどうすれば止まるでしょう?
「知ってるよ!板をハの字にすれば止まるんじゃん」と言われそうですが^^;
確かに、一般的には板を「ハの字」にすれば止まるとは言われています。
でも、実際に経験されたことがある方、
「ハの字にしても止まんねーよ!!」
と思われている方も多いのではないでしょうか?
というわけで、まだ、やったことない方や、ハの字にしてもなかなか止まらない方、
要チェックです。
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目次
スキーの止まり方のコツは?
1.スキーの板が止まる原理
まず、スキーの板の特性ですが、何で止まるのでしょう。
それは、「エッジ」になります。
このエッジとは、板の両サイドについている金属の角の部分になります。
ちょうど、下図の赤いラインの部分ですね。
ここの角の部分を立てて、滑っている方向に向けることで、ブレーキがかかかるのです。
なので、板をハの字に向けるだけではダメなのです。
大事なのは「エッジを立てること」なのです。
板をハの字にして止まるときも、二の字(平行)にして止まる時も、このエッジを立てて止まることになります。
ゆくゆくは二の字で止まれるようになりたいですが、まずはハの字で止まれるようになりましょう!
2.部屋でも練習できます。
まずは、イメージを作りましょう。
靴を履いたり、板を履いたりすると分かりにくくなるので、最初は部屋で靴下一枚で十分です。
まずは、気を付けをして立ちます。
この状態からつま先を合わせたまま、かかとだけを離してみてください。
どうでしょう?上手くできましたか?
最初はなかなかうまくできないかもしれませんね。いいんです。
ここで、強引にすっ飛ばさないで、ちゃんと進めていきましょう。
ポイントとしては
「体重をつま先の方に載せること」です。
最初は足の裏全体で立ってみてください。
そのあとで、つま先を使って立ってみたり、かかとを使って立ってみたりしてください。
(この動作を重心移動といいます。)
それができるようになったら、つま先で立った時にかかとを開いてみてください。
恐らく、パッとかかとが開ける感覚が味わえると思います。
逆にかかとで立った状態でかかとを開けますか?
これはホント難しいハズです^^;
さて、つま先に体重を戻しましょう。
こんどは足を肩幅くらいに開き、かかとを開くときに膝をゆるめてみてください。
よりスムースにかかとが開くと思います。
かかとをコントロールして早く開いたり、ゆっくり開いたりしてみてください。
この状態が俗にいう「プルークボーゲン」の状態ですね。
この感覚を体に覚え込ませます。
感覚的にひざを内に入れたような感覚があるのではないでしょうか?
このデリケートな感覚がスキーの感覚なのです。
この状態で実際に板を履いていると、エッジがかかった状態になっているので、自然にブレーキがかかります。
実際にスキー靴を履いて、さらに板をとりつけると足首がガチガチに固まってちょっと分かりにくいかもしれませんが、体重移動をしながら、かかとをコントロールする感覚は同じです。
3.緩い斜面で実践しましょう。
最初はほとんど斜度のないゆるい斜面で、試してみましょう。
部屋でやった時と同じように、板を肩幅に開いて、つま先に体重を移動させて、
かかとを横にずらすとブレーキがかかって止まる感覚が得られると思います。
この時、膝を内側に絞って、体重を落とせば落とすほど強いブレーキがかかって止まります。
スキーで初心者が怖くなりにくい滑り方
ここで、ブレーキをかけて止まることができればしめたものです。
滑るのは「止めない」状態にすればいいのです。
今の状態では膝を緩めて重心を下げれば、ブレーキがかかります。
反対に膝を伸ばして重心を上げればスピードが出ます。
なので、気持ち的に早いなーと思えば、膝を緩めて、
遅いなーと思えば、膝を伸ばせば、好きなスピードをコントロールして滑ることができます。
この状態になれてきたら、少しずつ視線を上げていきましょう。
視線を上げると何ができるか?
曲がることができるようになります。
視線を左にずらしてみてください。左に曲がっていきます。
今度は右にずらしてみてください。右に曲がっていきます。
滑り初めて、曲がって止まれれば、ゆるい斜面であれば、コントロールしながら、滑ることができます。
まずは、第一段階クリアですね。
これができるようになったら、初心者や初級のコースを一通り滑ることができます。
ゲレンデマップで初心者コースを一通り滑ってみましょう。
スキー初心者で急斜面に出くわしてしまった時の滑り方
いろんな斜面に出て行くと、時にはムリ目な斜面にも遭遇することがあると思います。
あまりにもひどい場合は、ちょっとしんどいですが、滑らずに板を斜面に垂直にして、
カニ歩きで歩いて降りてください。
そうで無い場合はどうするか?
皆さんは急な山を登るときにどうやって登りますか?
富士山に登るときとか、真っ直ぐは登らないですよね。
左に、右にジグザグに登っていきます。
下るときも同じです。
斜めに斜めに下っていって、折り返す。
折り返した方向で斜めに斜めに滑って、また折り返す。
これの繰り返しで斜めに下っていきます。
では、どうやって下ればいいか?
先ほどの章でもお話しした内容になりますが、視線が大事です。
行きたい方向を見ることによって、そっちの方向に滑っていきます。
自分がコワくない程度の目標物を見て進んでください。
ちょっと斜面が急になると、今までの様に真下をみて進もうとすると、疲れるので、
斜めに斜めに進むようにして下さい。
あんまりにも急すぎて、曲がれない場合は、キックターンを使って方向転換をして下さい。
ところで、初心者にありがちなのですが、時々
「急斜面で曲がろうとしても、がに股になって真下に進んでしまう...」
という話をよく聞きます。
これは何でそうなってしまうのでしょうか?
部屋で行ったかかと開きを思い出して下さい。
体重をかかとに載せている状態では、かかとが拡がらず、膝を内側に絞ることは難しかったですよね。
ズバリ、この状態になってしまっています。(よく後傾(コウケイ)と呼ばれます。)
一つは斜面がコワくて重心がかかとに行ってしまっているのです。
もう一つは体重の載せ方がスキーの板に対してつま先にのる必要があるのですが、
重力に対してつま先にのってしまっている場合にそうなります。
なので、落ち着いて、重心を前に移動させることができれば、曲がったり、止まったりすることができます。
でも、コワい場合は、ムリはしないで下さい。
滑っているうちに慣れてくれば、体重を前にしたまま滑ることができます。
スキーのスピードの落とし方のまとめ
スキーで初心者が無理なくスピードをコントロールして滑る方法について説明してきましたが、如何でしたでしょうか?
なんとなく、上手く滑れそうな気がしてきたかもしれませんね。
でも、スキーが難しいのは理論だけじゃないことです。
最初は思っている通りに体がなかなか聞いてくれないこと非常に多いです。
なので、本当に大変なのはこれからですよ!(^^)!
頑張ってください!!
ちなみに、どうしても速度が怖い方はコチラの記事↓を参照ください。
スキーの怖さの克服方法!
曲がり方に進みたい方はコチラの記事↓をご参照ください。
スキーの易しい曲がり方!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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