節分と言えば豆まき、恵方巻とありますが、柊鰯(読み方:ひいらぎいわし)はご存知ですか?
柊鰯とはどんなものなのか?由来や意味についてまとめました。
聞いたことはあるけど、どんなもの?と興味がある方は要チェックです。
節分にイワシを食べる理由はなぜ?
まず柊鰯(ヒイラギイワシ)がどういうものか?ですが、
ホントそのまんまで焼いたイワシの頭にヒイラギという植物をつけて、鬼門もしくは玄関に置いて、オニが部屋に入ってこないようにするおまじないです。
ではまずイワシについてですが、何でイワシなの?って思いますよね。
このイワシですが、焼いて使うのがミソで、イワシの頭を焼くと、結構強力な臭いがしますよね!
この匂いが鬼が苦手で家の中に入って来にくくなるという理由だそうです。
この柊鰯、結構歴史は古く、なんと平安時代からの風習とか...
あの有名な「土佐日記」にはイワシの代わりにボラの頭とヒイラギを節分の日に飾ったとの記載があります。
ただし、江戸時代の中期に書かれている倭訓栞(読み方:わくんのしおり)という国語辞典にはボラの頭はイワシの頭に変わっていました。
その後、明治に出た「古事類苑」といういわゆる百科事典にもイワシの頭となっています。
と言うわけで江戸時代の中期でイワシになったのはわかりますが、
残念ながら、なんでボラ→イワシに変わったかは分かっていません。
やっぱ臭いでしょうか...^^;
節分にひいらぎを飾る理由は?
さて、イワシだけではまだ半分です。
ヒイラギはなんでイワシとセットで飾られているのでしょう?
このヒイラギ、葉っぱが見るからにとげとげしいですよね。
このとげとげしい葉っぱで鬼の目を突いて、鬼を追い返すとなっています。
というわけで、ヒイラギイワシは完成です^^;
それにしても、目を突くなんてなんとも物騒な...(/o\)
節分に出てくる鬼は何をそんなに悪いことをしたのでしょう?
そもそもここで出てくる鬼とは何なのか?
鬼は鬼門から来ています。
不吉な方角の魔除けですね!これは聞いたことありますよね!
では次章では鬼門の方向はどっちかについて説明しますね。
鬼門の方向はどこ?
鬼門は昔から鬼が通るような縁起が悪い方角だと言われています。
この方角は、ズバリ「北東」になります。
それと北東の反対側の「南西」は恵方かというとそうではなく、「裏鬼門」といって、こちらも縁起が悪い方向と言われています。
恵方は歳徳神様がいらっしゃる方向で、毎年変わります。
でも、この方向、北東と南西になることは絶対にないのです。
日本の建物では玄関、トイレ、ふろ場などは鬼門と裏鬼門を避けて配置しています。
また、国の施設の北東にはお寺を置いて鬼門を封じたりします。
平安京の北東には比叡山延暦寺がありますし、
京都の御所では北東の方角(猿が辻)の壁をかいてあります。
Google mapの拡大地図か航空写真を見るとよくわかります。
さて、それにしても鬼門が不吉になった訳はなぜでしょうか?
山海経説:古代中国の書物で山海経という物語があります。
この物語には大きな桃の木が登場して、この枝の北東には多くの鬼が出入りしている。という記述から鬼が集まる場所を鬼門と呼ぶようになった説。
季節風説:日本では北東の位置にものを置くと季節風によって家の中が不衛生になると言われていた説
という説がありますが、そもそもの大元は大陸由来の方が優勢のようです。
節分にヒイラギイワシを飾る理由まとめ
以上の事から日本では特に西側で昔からヒイラギイワシを飾っていたようです。
今年は不幸続きだから、ウチでもヒイラギイワシを飾ろうと思っているあなた。
・イワシの頭は焼くこと
・玄関もしくは鬼門の方向に飾る事
・節分の日から次の日にかけて飾る事
・終わったら、護摩焚きするか、お塩で清めて紙にくるんで捨てる
ことがポイントです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。