十五夜は超有名ですが、十六夜って文字もどっかで見たことないですか?
アニメだったり、ゲームだったり・・・
確かに、十六夜という言葉、ちょっと神秘を感じるような感じがしますね。
この十六夜とは何なのか?
昔の人はこの十六夜をどのように楽しんでいたのか?かについてまとめてみました。
十六夜って何?読み方は?語源は何?
早速ですが、十六夜の読み方は「いざよい」または「じゅうろくや」と読みます。
「じゅうろくや」はそのまんまですね!十六日目の月という意味ですね。
ではなぜ「いざよい」も読むのでしょう。
十五夜の時、月の何を意識していましたか?
そうです!形ですね!真ん丸なのが十五夜でしたね!
月にはもう一つお楽しみの要素があるんです。
それは、月が登ってくるタイミング(月の出)なのです。
月の出の時刻は毎日50分ずつ後ろにずれてきます。
十五夜ではだいたい夕方の5時過ぎに月は登ってきます。
登ってくるタイミングが何でそんなに重要なの???と思うかもしれませんね!!
そんなあなたは、幸せなことですが、かなり現代病に侵されてしまっているかもしれません^^;
日本では太陰暦全盛期の頃、殆どの家に夜の明かりはありませんでした。
ということは…、太陽が沈むと真っ暗なんです。
もう、寝るっきゃないですね^^;
ある意味、星と月くらいしか夜に見えるものってないんです。
満月あたりの月は太陽が沈む頃にちょうど現れるんです。
ということは、50分ずつ月の出がズレてくるのは、それはそれで、イベントになりますよね。
なので、十五夜の時よりも50分遅れて出てくるのを、ためらっている(ちゅうちょしている)と人間っぽく表現して、
「いざよう」と表現したことから、そういう呼び名になっているんです。
十六夜の意味は何?他にもあるの?
というわけで、十六夜の意味は十六日目の月で、満月よりも50分遅れて登ってくる月ですね。
なお、「いざよい」だけでなく、20日までは月の出の関係で、毎日名前がついているんです。
ちなみに
17日目…立待月(たちまちづき):立って待ってられるくらいの遅れの月という意味
18日目…居待月(いまちづき):とても立っていられない。居間で座って待ってという意味。
19日目…寝待月 (ねまちづき):真っ暗の中、座っているどころじゃない…寝て待ってという意味
20日目…更待月 (ふけまちづき):夜がふけるくらい待たないと見れないという意味。この時点で夜の10時過ぎです。
というわけで、月の満ち欠け以外にも、登場時間によって名前がついていたんですね。
ま、でも、真っ暗じゃさすがに暇だし…見えるものに意識が行くんでしょうね!
月待ちとは何?
ま、夜は長いので、そうやって、その月が登ってくるのを楽しみに待って、楽しい夜更かしをするイベントが当時は合ったのです。
それが、月待ちです。
供物を備えて月があがると、拝んで、真っ暗の中、飲食を共にする。
毎日ではないですが、その地方によって、さまざまな日に開催されていました。
三日月のときや26日夜(三日月の逆さま)の日も大人気だったとか…
さすがに26日夜になると、ほぼ徹夜ですね(体力ある~!!)
なんとも、楽しそうな行事ですね。
逆に、日の出を待って夜明かしをするイベントもあったそうです。
その名前は日待ちと呼ばれていました。
まとめ
十六夜こといざよいの意味について、由来や意味について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
太陰暦の時は、このように月がホント夜の主役だったんですね。
太陽暦になって、ちょっと寂しい気もしますが^^;
たまには旧暦カレンダーでチェックして、十六夜を見ても面白いかもしれませんね。
でも、今の人は十六夜の登る時間帯は忙しいから、まだ残業中ですかね…^^;
失礼しました。