ピアノ教室でお中元をもらう機会は昔に比べたら、かなり少なくはなりました。
でも、最近でも丁寧な親御さんの場合、時々もらう機会に遭遇するときがあります。
たまになので、逆にお返しをどうしよう…と思ってしまいますよね。
今後の付き合いも長いので、失礼があってはいけませんし、対応を間違えて、
変な噂がたつことも避けたいものです。
そのため、お中元をもらったときの対処についてまとめてみました。
お中元のお返し。生徒の親御さんからもらった場合は必要?
では、早速ですが、親御さんからお中元をもらった場合、お返しは必要なのでしょうか?
もともと、お中元やお歳暮は目下の立場にある人が、目上の立場にある人に対して、
お世話になったお礼に差し上げるものなので、お礼は必要ありません。
そのため、生徒さんや親御さんからの手渡しの場合は、その場でちゃんとお礼を伝えれば問題ありません。
ただし、郵送で届く場合もあります。
この場合、さすがにもらいっぱなしは失礼なので、この場合はお礼状としてはがきを書くのが一般的とされています。
LINEやメールではちょっと味気ないので、せめて電話で連絡するか、ここはちゃんとお礼状を書いて送ることをお勧めします。
でも、レッスン代をすでにもらっているのに、これ以上に何かもらうのはなんか申し訳ない。何かあげたい。
と思うこともあるかもしれません。
しかし、その人の感じ方にもよりますが、すぐにお返ししたり、いただいたものよりも明らかに高価な品物は、ちょっと恐縮されてしまう可能性が高いです。
そのため、どこか旅行に行ったときや、夏休みに帰省された際などにお土産を買ってくる程度のライトなものをお勧めします。
その場合は、夏なので、日持ちがいいものがいいでしょう。
そもそもお中元とは?最近のお返しのマナーについて
そもそもお中元というくらいなので、上元、中元、下元があります。これらは中国の宗教で「道教」というのがあって、
この暦が7月15日だったのです。
ちょっといびつな期間で上元が1月15日、中元が7月15日、下元が10月15日と2:1:1になってるのが不思議ですが^^;
もう一つ、日本の行事には孟蘭盆会(うらぼんえ・いわゆるお盆のこと)があって、この時期に苦しんでいる亡者を供養した。という言い伝えもあります。
このそれぞれの行事はしばらくの間、両方が平行して行われていましたが、江戸時代にはお盆で親戚や知人の家に集まって、交流を深めて、お互いの無事を祝うといった行事が盛んになります。
となれば、手ぶらで行くのもなんなんで…と手土産をもってとなって、ソーメンやうどんなどを持って行ってとなりました。
これが時期も中元の時期だったのもあり、今でいう「お中元の原型」となったと言われています。
その後、現在では親戚や知人というのが、「お世話になった人」になり、7月15日近辺にお世話になった人に贈るようになりました。
お礼については、基本、お世話になった人への感謝なので不要(というか不必要)ですが、さすがにもらってそのままでは、
届いたかどうかも分からないので、早めにお礼状や連絡をするのがいいですよね。
ものでお返ししたい場合は、あまり高価なものだと、「受け取れない」イメージが強く伝わってしまうので、半額から同程度までの価格にすることが一般的には多いようです。
お中元のお返しとして手紙(お礼状)を書く場合の書き方は?
では、どのように、お礼状をかけばいいでしょうか?
固くなる必要はまったくありません。一般的な手紙の形式でOKです。
最初に、季節のお見舞いを表す言葉を書きましょう。
例えば、
「暑中お見舞い申し上げます。厳しい暑さが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。」
とか「お変わりありませんか」とかでいいです。
真ん中へは
せっかくいただいたものへのお礼状なので、そのものへの感想を書きます。
「このたびは美味しい○○を贈って頂きまして有難うございました。皆で美味しくいただきました」
結びは、いただいた人や家族への気遣いがあれば完璧です。
「まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さいませ」
せっかくの手紙なので、普通のはがきを使うより、ちょっと変わった絵葉書だったり、切手だったりすると、相手への印象も残るので、おススメです。
是非、ご検討されてはいかがでしょうか?
まとめ
お中元のお返しのイメージはだいたいつかめましたでしょうか?
最近はなかなか出したり、受け取ったりする機会も減りましたが、逆に貴重な機会なので、
納得のいくお礼状だったり、お返しができるといいですね。
参考になりましたら幸いです。