ダンスで素早くパッ!パッ!と動いている人を見て、
あんな早い動き、自分は運動神経がないから無理だよぉ…(/_;)
と思っているあなた!
確かに普通のスポーツでは運動神経がないとスピーディーな動きは難しいのですが、
ダンスだったら運動神経がなくってもいけちゃいます!
それこそ、ダンスは運動音痴を払拭するチャンスです!
動き方のコツをつかんで、機敏に動いてステージを軽やかに舞いましょう!!
目次
ダンスで素早い動きをするコツは?
ダンスの動きで素早い動きが入った場合、自分がそのように動けないと、どうしても、
自分には向いてないんじゃないか???と思ってしまいがちです。
そもそも、普段の生活でも機敏に動けないのが、なんでダンスでは動けるんだよぉ~
と思うかもしれませんね。
でも、キレッキレな動きは無理ではありません。
きびきびした動き。これはある意味、ダンスだから可能なのです。
普段のスポーツの場合、何が難しいって、とっさの判断に体がついてこないと思いませんか?
たとえば、サッカーのドリブル!
運動神経のいい人は、ひらり、ひらりとニブイ人をかわして行ってしまいます。
野球で、打ったボールを素早くキャッチ!!
と思ったら、トンネル・・・(;゚Д゚)
ムッキー!!
自分の運動神経のなさにうんざりする瞬間です^^;
でも、ダンスの場合、そんな動体視力とすぐに調和できる機敏な体は必ずしも必要ではありません。
なぜなら、「振り付けは決まっている」からです。
振付は変わらない。音楽も変わらない。
だったら、そこで早く動くためのテクニックを磨けば、早く動けそうな気がしてきませんか?
しかも、早く動くにはコツがあるのです。
コツってどんな?と思いますよね!
これは、私たちの普段の生活にもよく通じていることなのです。
たとえば、足が遅い人は足が速い人と比べた場合、駆け込み乗車をしても、
電車に乗り遅れてしまう可能性は高いでしょう。
なぜなら、発車メロディーが鳴り始めてからでは遅すぎるのです。
でも、スマホで電車の発車時刻を足の速い人よりも1分早く知っていたとしたら、
多少は急ぐかもしれませんが、楽勝で電車に間に合います。
これは電車の発車時刻が決まっているからです。
ダンスも同じで、振付や音楽のタイミングは決まっていますよね!
だったら、動きに合わせて、最速で動けるようにするための「準備」をしておけばよいのです!
この動きの事を、ダンス用語では先行動作と呼んだり、
準備(Prepare)にちなんで、ダンス用語では先行動作のことを「プリパレーション」と呼んだりします。
では、早速このプリパレーションについて説明して行きましょう!!
ダンスでキレのあるターンの回り方
まずは体の中のあるものを発動させましょう!
体の中のバネを意識する。
大抵の場合、何かの動作をする時に、最初からその方向を見ようとすると、
動き始めが特にユルくなります。
私たちの体の中にはバネが埋まっていると考えて下さい。
コレを意識すると、回るのが簡単になります。
では、どうバネを発動するか?ですが、
上半身を反対側に少し絞って下さい。
顔は最初の位置をキープしてください。
下半身は上半身につられないで、その場をキープしで下さい。
こうする事で、上半身と下半身のゼンマイが巻かれたような感じになりますよね!
この時、少し膝を緩めた方が楽に力を溜められます。
但し、膝はまっすぐ曲げて下さいね!
(膝をねじると痛めるので、絶対にやらないで下さい。)
その力を開放すると、とても楽に一回転できてしまいます。
どうやって解放するか?
どちらかというと、こちらの方がちょっと難しいですがついてきて下さい。
身体をねじった方向と反対方向に回そうとすると、まずブレてしまいます。
そうではなく、緩めた膝を延ばす感じです。
そうすると、よじったキャンデーを取り出すように、くるくるっと回っていきます。
このターンを見てみてください。最初に若干回る方向と反対方向に振っていますよね。
このチョットだけ反対方向に振るのが肝です。
これだけでも、充分早いのですが、動作だけでなく、
見た目も早く見せる方法があるので、次にコチラを紹介していきます。
顔の向きを意識する。
できるだけ、顔は体について行かずに、一ヶ所を見る様にします。
なので、プリパレーションを行った後、最初は顔が置いて行かれる感じになります。
ある程度、体が回ってくると、首が限界になります。
そうしたら、今度は顔が体を追い越して、先にプリパレーションで待っていた向きに帰ってきます。
この動きは一点(スポット)を見続けながら動くので、ダンス用語で「スポットを切る」とか「スポッティング」と呼ばれています。
頭の軸を動かさずに、顔の向きのみを回転させるように練習してください。
顔を残して回る事で、シャープに回れるのと、ピタッと止まれるので、
外から見ると、さらにキレが増して見えます。
この、プリパレーションとスポッティングを合わせて、よりキレのあるターンを完成させてください。
コツとしては、回転している最中は息を止める様にしてください。
呼吸をすると、お腹の部分の重心が変わるため、ふらつきやすくなってしまいます。
なので、呼吸をとめ、体の重心をコントロールしやすい様にして行ってください。
最初はプリパレーションのよじれを少し大きめにとって練習し、だんだんと巻きの大きさを小さくしても回れるようにしていきます。
プリパレーション動作が小さくなっていくことで、より安定して回れるようになりますし、早く動けます。
だんだんと、体の中の内筋が鍛えられて、シャープに回れるようになるので、頑張って下さい。
ダンスでスピード感を出すには
ターンをシャープに回るイメージはなんとなくついたのではないでしょうか?
え?他の動きも速やかに動きたい???
確かに、そうですよね!振付けは回るだけではないですから・・・
でも、よく考えてみてください。
他の動きもターンと同じなのです。
ここでダンスに限らず、動きが遅くなる原因を考えてみましょう。
移動するときに、私たちはどこを使うでしょう???
あたりまえですが、足ですよね!
でも、足を使って移動するのって、結構立ち上がった状態だと、どうしてもレスポンスが遅いのです。
なぜなら、立っている状態は重心が立っている分上にあるため、不利なのです。
そのため、足で移動するときに極端まで重心を落として早く加速するために、
短距離走の選手はクラウチングスタートをしますよね!
重心が高いとどうしても、移動が鈍くなってしまうのです。
でもダンスは立った状態でも、動かなければなりません。
そこで、ターンの時に何を行ったかを思い出してください。
ターンの時には足ではなく、体全体を使って回ったのです。
体を絞って、解放することで、極力、足での移動を無くしたのです。。
他の動きも同じです。
エッ!!でも、すべての動きにプリパレーションがいるの???と思いますが、
これはそこまで、プリパレーションを新たに作る必要はないのです。
なぜなら、その前の動きがプリパレーションになるからです。
できるだけ、その前の動きを使って、その力を無駄にしないで、
次の動きにつなげていきます。
言わば、今行っている動きが次の動きの為のプリパレーションにしてしまうのです。
これをどう意識すればいいでしょう?
普通、ダンスの動きを大きくしようとすると次の時間が無い様な気がしますが、必ずしもそうとばかりは限りません。
次の動きのプリパレーションになっている場合は、逆に大きくした方が、楽に動けちゃうことも多いのです。
しかも、タメて動くので、自然とキレも出てきます。
そうやって、前の動きを使って次の動き、今の動きを使って、そのあとの動き・・・
とテンポよくつなげていくと、キレもあり、スピードのある動きになっていくのです。
なんとなく、素早い動きって運動神経だけじゃないな・・・というところがイメージできてきたのではないでしょうか?
最後にこの動画を見てください。
渡辺直美さん凄すぎです!
この体型でこのキレ!!スッ、スッと、とても身軽に動いています。
足で動いていたら、こんなに素早くは動けません。
体をプリパレーション動作でバネのようにつかって、余裕に動いています。
余裕のある動きは見ていてもカッコイイですね!
ダンスで素早い動き方のまとめ
ダンスで、機敏な動き方について紹介してきましたが、如何でしたでしょうか?
体をバネのように使うことで、普通だったら考えられない動きもできる様になります。
なので、ほかの運動で自分はニブイ・・・と思っているあなたもダンスだったら、挽回できる可能性もありますので、最初から諦めずにチャレンジしてみることをお勧めします。
→滑らかに動きたい方はコチラの記事もご参照ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。